藤田おじさんのMIDI交響楽
  藤田忠司
 クラシック音楽を鑑賞するのであればレコ−ドやCDで聞くのが通例です。80人以上の編成でバランス良く演奏されるコンサ−トを聞いていると楽器に触れたことのある方であれば自分の興味あるパ−トや楽器が多少なりとも大きな音で聞こえてきます。これがマスキング効果です。では、もっと特定のパ−トや楽器がはっきりと聞こえてきたら面白いと思いませんか?レコ−ドやCDでは音楽がバランス良くミックスされているので特定のパ−トや楽器を聞くことはできません。そこでクラシック音楽のパ−トや楽器を聞けるようにしたのがクラシック音楽のMIDI化です。  ここではオ−ケストラを16パ−トに分けて、それぞれのパ−トをMIDI信号で記録しています。16パ−トとはオ−ケストラの楽器ごとに分けて記録していますのでオ−ケストラ楽器の音源にMIDI信号を入れてホ−ルの残響を加えると音楽が再現できます。通常は全てのパートを同時に聞くとレコ−ドやCDで聞くのと同じですが、16パ−トの中の一つを選んで聞くと、その音楽の一楽器だけを聞くことができます。クラリネットとトランペットのパ−トのみを聞きたいと思ったら、それを選ぶと2パ−トを合わせ聞くことができます。また弦楽器の5パ−トを合わせて聞くこともできるのです。もっと面白いことは、それぞれのパ−トの楽器を別の楽器の音色に変えて聞くのも楽しいかもしれませんね。