どんぐりの写真日記解説
「どんぐりの木」
羊ヶ丘(北海道農業試験場)の放牧地の中に、牛の日除け用に1本だけ残された。
丘の上の放牧地ゆえに、冬場は風雪が強く厳しい環境だが、夏場は降り注ぐ太陽
の光をおもいっきり受け、しあわせにくらしている。
「どんぐりのうた」
上記「どんぐりの木」を同じアングルで撮り続け、四季の変化を、ひと月1枚の
カレンダーにした。それぞれの月をこの写真を表紙に日々の移り変わりを撮り続け
る入り口となった。
「どんぐりの写真日記」
札幌市の自然は、四季折々の美しい表情をいつも見せてくれる。この素晴しさ
を本州の友達に届けようと1984年4月から月1回のペースで1年間作成した。
そのころ流行の「マイコンブーム」に乗って今では、まったく忘れ去られてし
まった「シャープ X-1」に「ハドソン ヒューワープ」というワープロソフトを
使い夜な夜な作っていた。プリンター用紙に文章を打ち出し、サービスサイズの写
真を張り付けていた。予算の都合上1日おきの編集となっていた。
ハイパー風土記「どんぐりの写真日記」
「どんぐりの写真日記」が1日おきの編集で翌月の5日頃に届けるのがやっとだっ
た。365日リアルタイムで届けたい考えていた。それが今回の「ハイパー風土記」
で365日ひめくり版を完成することができた。
現在のインターネット環境を使うと昔夢描いていたことが実現できるところまで
技術が進歩してきた。今後は「今日の風景を今日見れる」リアルタイム「どんぐり
の写真日記」の作成に挑戦してみたい。
撮影地域
札幌市の南東部に位置する、広大な丘陵地帯にある羊ヶ丘(北海道農業試験場)
西岡水源池を中心に毎日撮影した。一部江別市の酪農学園大学周辺などの写真も
使用している。
撮影時期
1984年4月1日から1985年3月31日