フォーラム2 ビジネスコミュニティ
    「コミュニティエリアネットワークとジョイントベンチャー」
    ・モデレーター 瀬戸 篤  小樽商科大学
    ・パネラー   武本幹雄  ハイパーネットワーク社会研究所 
            菊池 伸  日本開発銀行
            酒井弘一  小樽商科大学
            増田伸爾  東京工業大学研究・情報交流センター教授
                   サイエンスパーク研究会代表


全体司会:たくみこ
ビジネスとしてどう突破していくか?
まだまだ、取組みは甘いのではないか?
1年で結果を出さなくては。

フォーラム司会:瀬戸助教授
先ず、パネラーのみなさんに、考えを出してもらいます。
その後は、全員がパネラーのつもりで、

@	菊池@開銀
3月まで北海道にいて、サンクラ関わっていた。
キーワード:サッカーのMFのような人が必要。

A	増田@東工大
町田さんのお返しできた。
サイエンスパーク研究会(テクノパークのようなもの)の
キーワード:地域リエゾン:地域の中のインフラをどうやって引き出していくか?
        鮮度の高いうちにやるべきだ!!!

B武本@ハイパー研
ハイパー研はコアラと一緒に活動。このような勉強会等をプロモートしている。
個人がどれだけ楽しみながら生きて行けるか。どういうネットワーク社会をつくっ
ていけるか?

C酒井@小樽商大
小樽で地元の人とネットワークでどのようなことをできるか、の勉強会をしている
。
ネットワークをビジネスチャンスにどうつなげるか?
ネットワークプラザは公共事業ではないか?公共事業依存でベンチャーといえか?

司会:本題。
テーマの「コミュニティエリアネットワーク」は開かれた、ネットワーク
「ジョイントベンチャーは合弁事業」、
この概念は矛盾するものではないか?

各自テーマについて

@サンドバック菊池
ジョイントベンチャー:2つの意味有る。合弁事業とみんなで協力して、
ネットワークいろんな能力ある人が集まる。
ネットワークと言う言葉は友達のような響き有る。

人、場所を介在させ、顔が見えるようにして、求心力を持てるようにする。

コミュニティネットワークがジョインとベンチャーを生むように
なればよい。

A増田@東工大
公共事業依存型で地域活性化できないか?
シリコンバレーでは、官製というよりも市民運動から生まれてきた。

地域リエゾンは、
地域の工業センター、大学、銀行、電力があっても取り持つ人(仲介する人:リエ
ゾン:仲人)が必要。
求心力を持てって、

情報交流。合意形成。実現化へむけての努力(パワーを使って、働きかける)
札幌エレセンの派生としてNCFが(途中にハイパー風土記)
できてきた。
混沌の状況からの発展。
シリコンバレーでもあった。91、92年。

さっぽろは今、丁度いいときである。気運が出てきている。
そのエネルギーをぶつける必要がある。
産業創造の可能性、1年以内にできるのでは?

仲良しだけのネットワークは有害!!!という人もいる。

B武本@ハイパー
武本さんがいる、大分のハイパーステーションの紹介。(ソフトパークに去年2月
にできた。)
入り口:アクセスルーム:サーバールーム(大分で150回線):デジタルスタジ
オ(カフェコアラ。ここから生番組をストリームワークスで放送している。):ハ
イパーネットワーク社会研究所:会議室(一般にも開放):コアラ事務局(尾野事
務局長+女性)(コアラ会員6000人):

ハイパーステーションは混在のスペース。これが、大分流のジョイントベンチャー
と考えている。
任意団体も入っている。=>たのしくなけりゃいけない。

C酒井@樽商
「人が集まる仕掛け」だけでこんなに人があつまるか?

「マルチメディアネットワーク」がビジネスにつながるのではないかと考えている
のではないか。

既存事業にとって、
ネットワークにつなぐことがうまく行くことを保証しない。競争が加速される。

メディアが近づいてくる。
メディア産業がなにかを理解している人は居ないのではないか?
マルチメディア産業の構造:コンテンツ→プロバイダ→視聴用ハードソフト→利用
者

司会:既存産業と新規産業という観点
ネットワークメディア論:

ここから辻です。

(町田)アナログからデジタル→ものの生産、産業が変化していく。
    新しい業態にみんなで探っていくことをこの場でできればと思う。
(吉村)コンサドーレの中継はなんの利益も無い。誰もやっていない。
    でも、みんなが集まって、とりあえずできた。これだ。
(中山)自分の生き方がキーワード。自分は、NTT−TEですが、自分自身仕事
をしていて面白くない。NCFでは、おんなじ悩みの人間がいて励まされる。忘年
会でスケキヨ踊りをした。今までに無い発想、コンセプトでやった。
(佐藤)みんな組織の中では、一番働かされる立場。このままでは、つまらない。
NCFでは、新しいことができる可能性を感じる。商店街プロについては、きっか
けを作ることができた。NCFは、自分にとってのきっかけである。一つの成果で
満足していない。次を考えている。今、それが求められている。
(瀬戸)資本主義は分業によって進むと定義された。ネットワークは、新しい分業
体制を作るかも知れない。その原動力は「面白さ」。
(増田)面白いだけであったら、直ぐに飽きる。つまらなくなる。産業振興、地域
振興を目指すのは、当然の流れ。日本の中で起業化マインドが育つところは少ない
。札幌に期待する。楽しいうちに次に進むことが必要。ビジネスに向けて大衆をひ
っぱていくことがリーダに求められている。私は、インターネットに触ったことは
ない。10年前はそれが普通。でももっと前から産業振興はあった。インターネッ
トは、有利な条件が増えたこと。風土記を400名が作ったことを無駄にしてはい
けない。この盛り上がりを明日にどのようにつなげていくか考える必要がある。通
産省のプロジェクトには、既に魅力が無い。市民レベルからの盛り上がりに魅力が
ある。大企業も研究開発については空洞化が進んでいる。この気運を大事にして欲
しい。中央に頼らず自ら築いていって欲しい。
(桝谷)うちの会社は中央集権。1万人を超える組織では、地方から中央へ集まっ
て会議を開く。道具があることは分かっている人間も居るが、そこまでできない。
各地でゲリラ戦が起こっている、これを全面戦争にしてくれ、といっている役員が
いる。まだ騒いでいても良い。NCFは、96では言葉を含めたコミュニケーショ
ンのインフラを作ることができた。97では、コラこれがボレーションを目指した
い。これを実現することが会社のためにもなるはず。
(竹本)新し価値観ができていく。智業、智民が生まれていく。社会の価値観の中
心は、力→金→智(共有する喜び)に変わっていく。シェアウェア、フリーウェア
ソフトの普及は、「楽しさ」が有るから。いくら儲かるかは、別の価値観で有る。
これがハイパーネットワーク社会。
(酒井)「楽しいだけではだめ」という点に共感する。東京ディズニーランドは、
表で楽しむ人のために、裏側に大変な努力が有る。ネットワークが実現するプロジ
ェクトに楽しみを見出したから集まってきているのでは。これを具体化することが
必要。ネットワークを維持することと運営することは意味が違う。
(菊池)血反吐をはいて管理・運営する人間が必要。自分が汗をかきたくない人が
多い。これでは、政策や制度は動かない。楽しさは「達成感」では。達成感を続け
て味わうことができれば良い。NCFには、そうゆう素養を持った人が多いのでは
。業務時間中にメールを書いているのに誰も首になっていないことが、それを証明
している。
(瀬戸)ジョイントベンチャーにネットワークが力足り得るのか。について酒井先
生からプレゼンしていただく。

(酒井)地域におけるベンチャー支援ネットワーク
何故、ベンチャー支援ネットワークが必要か?…ベンチャーは持ってないから。

官の支援は不動産業になる。
成功要因支援への積極的関与…これだったら勝てるところに集中する必要がある。
支援組織に必要なこと事業構造の理解。欠けている資源……・・。
つなぐ環境の準備だけではダメ。
真のベンチャーマネジメントネットワークの運営。欠けているものはなにか?

ネットワークのよさ、危険性。居ながらにして、いろんな事ができる。
ネットワークにおけるマネージメントとは?

(武本)大分のリーダーは尾野徹。独裁者かとおもう。尾野さんはいつでもリコー
ルされると言っている。デモ、ネットワークで発言し、議論している。その意味で
、機能している。

(福居)ネットワークにおけるマネージメントは、ネットワークだから必要なので
はなく、どのような場合も必要。ネットワークが違うのはスピード。それに対応す
ることが求められる能力。

(高野)既存の組織をそのままで、ネットワークを導入してもあまり効果が無い。
マトリックス的な組織を作った場合、評価・管理の手法が必要。ネットワークをう
まくマネージできることができたならば、力になる。

(中山)率先する人が、「日替わり」になる。それがうまく行くように思う。よう
は、やる気の問題か。

(武田)ハイパー風土記を作った当時、ネットワークのことは知らなかった。リー
ダがいたのではなく、マネージャーがいた。場数を踏んでつらの皮が厚くなった。
リーダーは、「やろうよ」と呼びかけること、もちろん、リスクも説明しなければ
ならない。声を出せる人が増えていくことが必要では。コンシューマが変わる。何
か知ってしまった市民。既存のものさしで計っても分からない。でも、やるとすぐ
分かる。

(増田)ネットワークの中のビジネス部分について話そう。ネットワークの活動は
面白いために、他の所へ行ってしまう可能性もある。リーダの立場は重要。運営だ
けでなく、評価していくことが必要。だれがやるのか。ビジネスをやっている人、
自分で会社を起こそうとする人、でないと本当のビジネスは生まれてこない。消費
者が同時に生産者で有ることは、今後の可能性がある。それに気がついている皆さ
んは、ビジネスを起こす可能性が有る。だからこそリーダが大事。ビジネスの目で
見てみることが必要では。

(酒井)卒業生がインターネットビジネスを始めた。ビジネスは感でやってはダメ
。周りがそっと見守っている段階。

(瀬戸)この中で企業経営に関わっている方は。

(工藤)インターネットと企業との関わり。私、企業としてインターネットやって
る。ビジネスとしての発展性は不明。HP作りはパンフ作りと同じ。インターネッ
トとしてのビジネスはその意味では未だ関わっていない。小さな会社がどう、イン
ターネットとかかわるか?

(ますや)NCFのコアメンバーはさめている。インターネットは儲からないと、
分かっている。インターネットで事業起こさない。口には出さないけど、みんな、
分かっている。
こんなに、信頼性の無い物で、ビジネスはできない。面白いイベントについて、ネ
ットワークで連携するのが早い。HP作りなんか、やらない。

(酒井)小樽で、「インターネットまちづくり協議会」やってる。中小企業で、H
P作ったけど、大もうけしたところ有る。インターネットだけでは、儲からない。
デモ、ネットワークが無けりゃできなかった。

(会場)酒井先生に質問。現実のビジネスネットワークの中で、「人」はどうやっ
て、見つけるか?

(酒井)人は大事。アイデア、シーズをビジネスとして評価できるか? アイデア
を切れるかが、大事。ベンチャーで成功した人を持ってくるのが手っ取り早い。
ベンチャーの評価手法は有る。

(増田)人を見つけるには、実験してみる。有効と思われるプロジェクトを探すW
Gの実験をやる。アイデア力と実行力を量ることができる。また、実際にビジネス
をやっている人も有効だよ。

(会場)異業種交流の場では、どうか?

(増田)NPOをイメージしている。

(酒井)リスクを自分で負担する気持ちが必要だ。

(司会)最後のコメント

(菊池)ベンチャーキャピタリストは、ネットワークを作り、それぞれ得意分野を
もってやってる。日本では、ほんとのベンチャーキャピタリストは5人位か? N
CFは交流のプラットフォーム作りで止めるべきだ、生け簀として。そこから、プ
ロジェクトが生まれてくるのではないか? みんなの応援も出てくる。

(武本)お金もうけのキーワードから、個人がどう楽しむかというキーワードに移
る。ボランティアが新しい力となる。コアラは偉大なボランティアとしてのパワー
で有る。生活の糧は会社から、楽しみはネットワークから。
大分でやっているが、札幌も大変楽しい。

(司会)たくさんの人に会うことができ、吸引力・場が明日を生きていく、元気を
与えてくれた。