小樽商科大学地域経済研究所

産学官の連携についての取り組の説明

小樽商科大学について。

小樽にあるから、一般にしられていない−−−昔は、経済の中心地として、北の
ウォール街といわれていた。


学生の卒業者のほとんどが、道外に就職している。
1990年代に入ってから、変わり始めてきた。
冷戦が終わったの転機。
我々は、ピンとこないが、ベルリンの壁があるということは、人や物の行き来が
なかっただけでなく、金融情報のすべてが遮断されていた。

西側東側という、経済圏が分断されていた。

東欧は、ロシアに対してルーブルが流通していた。
ループルは、一旦金やダイヤモンドにおきかえてから、ドルと兌換していた。

しかし、現在は、自由に流通している。

中国は、国家が、たくさんの補助金を出して、人民の生活を支えていた。

以前は、日本、アメリカの企業が進出していなかったが、現在は、輸出補助金付
きの安い製品が、現地のアメリカ、日本企業の生産したものとして、各国に輸出
されている。

これが産業の空洞化をまねく。
国内の地方都市の工場が、中国進出をめざしはじめる。
国内向けに、商品を供給していたところ(北海道など)は、打撃を受けている。
しかし、北海道は、公的な保護があるので、表面上は、それほど打撃をうけたよ
うにみえていない。
手厚い原資があるためだ。

国際経済を射程においてきた、小樽商大は、これから地域経済を下支えしなけれ
ば、存続がなくなる。

まず行ったこと、経済研究所の中に、経済研究会を作った。
ほかの大学にはないユニークなものがある。
当大学は、教官の公募採用を行っている。
国内外から、1人の求人に対し20-30ほどの応募がある。
若手の助教授などが増えている。

小樽ではじめたとはいえ、主要なクライアントは、札幌や東京にいる。
そこで、札幌にオフィスを構えることになった。

登録団体として参加させてもらうが、経済センタービル8Fにも事務所を構えて
いる。
一度に10人−15人程度の重役室風のものを作っている。

こういうことができるのは、自分の大学だけをサポートしてくれる財団法人があ
る。
そこで集まったお金を研究のために、送ってくる。


大学がいかに社会の役に立つのか。

グローバル化は、弱いところが徹底的に負け、強いところが徹底的に勝つという
経済だ。
輸出を増やせばいいのだ。

車を買うということは、道外で生産されたものを買うということ。
現金は、道内から減るということ。

間違いなく、公共事業費は減る。
域外から物を買うスピードも抑えなくてはならない。

この種のネットワーキング−インターネット等・・・。
通常のマーケットチャンネルで提示することができる。
情報の仲立ち、プロバイダとしての仕事自体が、輸出品かもしれない。
メイドイン 北海道の製品を買ってくれないと、われわれ北海道の人間はの生活水
準は下がっていくだろう。

北海道は、中位以上の所得水準だ。
鹿児島が最低位なのは、補助の違いによる。


人を場所をお金を集めたわれわれは、何ができるか。
産学官の−−−は、ビジネスに有効たりえないと思っている。
お金は稼げないと思っている。
大学に居ながら、ビジネスに魅力を感じる教授は、大学ではつまはじき。

わたしは、12年民間企業いたが、大きな組織にいると、大変ないい情報を引き出
しの中にしまっている。
それを出すには、大学にきたら、大いにリークしよう。
名前は消して、いいものをすくいあげていくには、大学はいいところ。
大学にセミナーがある、ということで、ライバル会社
産学官プラス民のインターフェイスを作っていきたい。
社会に発信してみたいときは、大学に声をかけてください。