hakaru

26「はかるくん」を使った自然放射線測定


1.研究の動機

 僕たちの身の回りには放射線がいたるところにあります。
 病院で使っているレントゲン装置は病気の診断などのため,放射線を人工的に発生させて使う装置です。自然界にも放射線を出しているものがあります。土や岩石や砂などにも,わずかですが,放射性物質が含まれているので,これからも放射線がでてきます。僕たちは,そういう自然界で放射線を出している物質がどれだけの放射線を出しているのかということを調べたくてこの調査を始めました。

2.研究の目的

 自然放射線が地球に及ぼす影響は,どのくらいなのか。それに,建物の高さが違うと放射線の数値が変化するのか。

3.研究の方法

(1)放射線測定機「はかるくん」について
 「はかるくん」は,大地や身のまわりの物質から出るガンマ線と宇宙線の一部をはかるこができる。
  大きな写真がでます

(2)測定場所
 校舎の中や,校舎周辺。
 〈校舎内〉
 ・1階
 ・2階
 ・3階
 ・4階
 ・体育館
 〈校舎周辺〉
 ・グランド
 ・草地,道路
(3)測定方法
 放射線の強さを測るためにはそこに立ち止まって1分たってから数字を読み取るようにする。

4.実験の結果

 校内(放射線の測定値(マイクロシーベルト/時)と表わす。)
校舎1階1/0.0452/0.0473/0.047
  2階1/0.0442/0.0433/0.042
  3階1/0.0482/0.0523/0.051
  4階1/0.0492/0.0493/0.049
体育館1/0.0262/0.0253/0.025
 校外
グランド1/0.0292/0.0283/0.026
 草地 1/0.0372/0.0423/0.037
 道路 1/0.0332/0.0323/0.034

 ○結果のグラフ

5.実験の考察

・時期をかえて測定を行ったが,屋内では季節のよる変化はあまりみられなかった。
・屋外の測定結果では季節による違いがわずかだがみられた。

6.研究のまとめ

 野外より屋内の方が放射線が多いのは,コンクリート等からでる放射線の影響が強いためだと思う。

7.感想・今後の課題

・全体的に割と単調な作業になりがちだったが,飽きずに続けることができた。
・範囲が,学校のなかだけとやや狭かった。
・もう少し,遠くへ測定に出かけることができれば良かったと思う
 (例えば海辺や河原)それと,データをもっと細かく採取したかった。
・天候や湿度との関係などが調べられないままだった。
・次回,もしも又放射線測定をすることがあればこの反省を生かし,さらに細かなデータを測定したいと思う。


☆科学部へ戻る