5、みんなのための施設



(1)豊平区役所
 札幌市は、中央、東、西、南、北、豊平、白石、厚別、手稲の九つの区に区役所がおかれています。
 これは、昭和四十七年に、札幌市が、政令指定都市(せいれいしていとし)になったためです。豊平区役所は、はじめ、区制(くせい)がしかれる前にあた市役所月寒支所の古いたて物を、かりの役所として使っていましたが、昭和四十九年の二月に、新しくできあがった今のたて物にうつりました。このたて物には、区民センターもあり、豊平に住む人々の交流(こうりゅ)を深めたり、行事、スポーツなどができる施設(しせつ)があります。



(2)区民センター
 区民センターは、くらいしに役立つ趣味(しゅみ)や教養(きょうよう)を身につけたり、スポーツを楽しんだりするグループの人たちが、身近な場所で活動しやすいようにという願いからたてられました。
 札幌市には、全部で九つの区民センターがありますが、豊平区には区役所と並んでたてられ、区民の人たちが仲よく、そしてひとりひとりが軒昂(けんこう)で楽しい生活をするための施設として利用されています。


(3)学校、幼稚園、保育園
 西岡の人口が急にふえてくると、小学校も西岡小学校だけではまに合わなくなりました。
 昭和五十三年には、福住(ふくずみ)小学校ができ、さらに昭和五十五年には、西岡南小学校、昭和六十一年には西岡北小学校がたてられ、たくさんのお友達が新しい学校へうつっていったのです。
 また、地域(ちいき)の人々の強いねがいがみのり、昭和五十三年には高台保育園(ほいくえん)ができました。また同じころ、幌南幼稚園(こうなんようちえん)、澄川第二(すみかわだいに)幼稚園がたてられ、昭和四十五年にできたふたば幼稚園を合せると、私たちの校区には、およそ十年間に、幼稚園や保育園が四つもたてられたことになります。
 かつて、西岡小学校の卒業生は、遠く羊ケ丘中学校、澄川中学校へ分かれて入学していました。しかし、昭和五十六年に西岡中学校、昭和六十三年に西岡北中学校ができると、ほとんどのお友だちが、近くの中学校へ通うことができるようになりました。
 西岡小学校にプールが完成したのは、昭和六十一年七月のことです。それまでは、プールを利用するのに、東山小学校までバスで往復(おうふく)したり、西岡中学校に歩いていかなければなりませんでした。
 今では、七月初めから九月初めまでの間、めぐまれた環境(環境)の中で、楽しくプール学習をすることができます。


(4)西岡図書館(としょかん)
 西岡図書館は、昭和五十七年三月二十日に、きがるに読書ができる地域(ちいき)の図書館として開館(かいかん)しました。二かいだてのたて物で、児童会館(じどうかいかん)といっしょになっているため、めずらしい図書館です。
 ここには、およそ八万さつ(そのうち児童書(じどうしょ)二十七パーセント)の本があり、えつらんやかし出しをしています。本を選(えら)んだり、読んだり、かりたりする図書室、読書(どくしょ)ができるえつらん室、講演(こうえん)や話し合いをする会議室(かいぎしつ)、紙しばいや読みきかせなどをするおはなし室があります。
 子どもから大人まで多くの人々が、この図書館を利用しています。一日あたりおよそ260人の人が利用し、一日あたりおよそ740さつがかし出されています。また、利用登録者数(りようとうろくしゃすう)は、およそ二万七千人にもたっしています。
 特に児童会館もいっしょにあるので、ほかの図書館にくらべて、子どもたちの利用が多くなっています。子どものために「たのしいお話し会」、「紙しばいの会」などの楽しい行事もおこなわれています。


(5)児童会館(じどうかいかん)
 西岡には、二つの児童会館があります。西岡児童会館は、図書館と同じたて物にあり、昭和五十七年三月二十日に、西岡高台児童会館は、平成四年十二月十五日に開かれました。
 児童会館のたて物の中には、卓球(たっきゅう)やバトミントンなどができる体育室、つみ木遊(あそ)びやオセロゲームなどのできるプレールーム、映画や工作などのできる集会室(しゅうかいしつ)などがあります。
 工作会、スポーツ記録会、ドッジボール大会などの楽しい行事(ぎょうじ)が、毎月もよおされています。そのほか、クリスマス会、お正月ゲーム大会など、季節にあわせた行事もあります。
 小さな子どもから高校生までたくさんの人たちが、なかよくこれらの施設(しせつ)を利用しており、お世話(せわ)をしてくれる人が親切(しんせつ)に指導(しどう)してくれます。


(6)郵便局(ゆうびんきょく)
 西岡には、西岡郵便局、西岡二条郵便局があります。
 二つの郵便局ができるまでは、月寒(つきさむ)の方へ郵便物を出しに行かなければなりませんでしたので、大変不便(たいへんふべん)でした。そこで、ここに住んでいる人たちのねがいもあり、昭和五十年に西岡郵便局、昭和五十五年には西岡二条郵便局が無集配特定(むしゅうはいとくてい)郵便局としてたてられました。
 この郵便局には、六人の人が働いています。切手、はがきなどを売る仕事、郵便物の受けつけ、保険(ほけん)、小包(こづつみ)、貯金(ちょきん)の出し入れなどをしています。集まった郵便、小包などは、ポストの郵便とともに、豊平郵便局に集められ、配達されています。


(7)豊平保健所、病院など
 札幌には、各区に一つずつ、合せて九つの保健所があります。豊平保健所は、区役所(くやくしょ)の中にあります。
 ここでは、赤ちゃんの定期検診(ていきけんしん)や、地域(ちいき)の人々の健康しん断もしています。また、伝(でん)せん病などがはやるのを防ぐ仕事もしています。そのほか、食品を安心して食べられるように、けん査したり、工場では食べ物がえい生的に作られているかを、かん視したりしています。
 西岡には、病院(びょういん)、医院(いいん)がたくさんあります。
 以前は、西岡中央病院(内科)ぐらいしかなかったので、けがをしたりすると遠くの病院まで行かなければなりませんでした。しかし、人口がふえてくるとつぎつぎと病院の数もふえ、今では、外科(げか)、歯科(しか)などの医院(いいん)のほかにも大きな病院、薬局(やっきょく)、薬店(やくてん)もあり、西岡の人々の健康(けんこう)をまもっています。


(8)豊平消防署西岡出張所(しゅっちょうじょ)
 昭和五十三年に豊平消防署西岡派出所としてたてられました。火事の場合は五分以内に現場(げんば)に行かなくてはなりません。指令があ入ると待機(たいき)していた人が大急(いそ)ぎで出動(しゅつどう)し、消火にあたります。西岡出張所の仕事は、

消火
火を消すために出動(しゅつどう)する

防火
火事を防ぐための検査

救命(きゅうめい)・搬送(はんそう)
けが人を運ぶ、応急処置(おうきゅうしょち)をする

の三つに大きく分かれます。

 火災予防のために、次のような仕事をしています。

防火点検

  1. 火災がおきやすい場所(ばしょ)を調(しら)べ注意する
  2. 消化器(き)をつけるように指導(しどう)する
  3. 大きな建物(たてもの)や大勢(おおぜい)の人の出入りしているところなど設備(せつび)がととのっているか調(しら)べる

火災予防(かさいよぼう)運動ーーー春と秋

  1. 防火指導(ぼうかしどう)
  2. 消火機具(しょうかきぐ)の使(つか)い方と実けん

そのほか

  1. 消火栓(せん)や防火水そうの点検(てんけん)(除(じょ)雪、こおりついていないか調(しら)べる)
  2. 消防車(しょうぼうしゃ)の整備点検(せいびてんけん)
  3. いつでも早くでられるように訓練(くんれん)する
  4. 体力(たいりょく)をつける
  5. 二十四時間待機(たいき)している