「札幌市西岡地域情報化推進協議会」設立趣意書



 近年、社会の高度情報通信化の進展には、目をみはるものがあります。遠く離れたところからでもインターネットなどの新しいメディアを活用して医療や行政のサービス提供や、企業や銀行での電子決済、テレビ会議やデジタル放送など、これまで遠い未来の話と思われていたことが、次々と現実のものになっています。

 しかし、これらサービスなどは、どちらかというと技術や情報発信者側を中心に進められており、情報を最終的に活用する生活者の側からの、地域に密着した生活情報の内容や交換方法、家庭まで含めたシステムについての検討や評価については、十分に行われているとはいえません。

 社会全体が具体的に情報システム化されるこの段階においては、高度情報通信化に対応し、市民ひとりひとりが真に豊かな生活にを享受していくために、市民が日常の暮らしの中で、新しいメディアについて学習し、地域に密着した情報を受発信し、活発なコミュニケーションの場を構築していくことが必要であると考えます。

 つきましては、西岡地域に位置する地域に開かれた大学を目指す札幌大学と連携して、地域市民、行政各機関、教育機関、商店街などは、地域社会における生活情報の流通システムの構築と活性化を図り、青少年から老人まで全ての世代にとって住み心地のよい、安全で活力ある地域コミュニティを構築することを目的として、「札幌市西岡地域情報化推進協議会」を設立したいと考えます。

1998年7月29日