
第一組曲
前奏曲 アレグロ・デチ・ソ テンボディマルチア
プロバンス地方の民謡「三人の王様のマーチ」のメロディーであるとされている。
第二楽章 メヌエット アレグロ ジョコーゾ ハ短調
全体的にスピーディーでリズミックな舞曲でひなびた感じがある。劇中では、第二幕と第
三幕との間の間奏曲になっており、組曲の中では最も愛聴されている名曲のひとつである。
第三楽章 アダージエット アダージオ ヘ長調
劇中ではパルタザールトメール・ルノーとが愛しあいながら別れ、数十年ぶりに再会の挨
拶をして昔をしみじみ語り合う、美しく涙のにじむ場面です。
第四楽章 カリヨン アレグレット モデラート ホ長調
この曲は結婚式の曲で婚礼を祝う鐘が鳴り響くシーンです。「アルルの女」の第一組曲の
終曲にふさわしく、人々を感動の渦に巻入れるところは、ビゼーの巧みさと深さを知るこ
とができます。
第二組曲
第一楽章 パストラル アンダンテ ソステヌート アッサイ イ長調
穏やかで豪快な牧歌風の旋律。
第二楽章 インテルメッツオ 間奏曲 アンダンテ モデラート マ コン モート ホ長調
哀愁をそそる、優美な瞑想的な旋律。
第三楽章 メヌエット アンダンティーノ クワジ アレグレット ホ長調
原作の劇中音楽にはこの曲は無く、ビゼー作曲の歌劇「美しきベルトの娘」からとって第二
組曲に入れたものです。第一メヌエットは田園的な素朴さがあるのに対して、第二メヌエッ
トは女性的な曲です。