劇音楽「アルルの女」


登場人物   主人公フレデリ     若い農夫
          バルタザール   彼に仕える老羊飼い
          マルク      フレデリの伯父
          ローズ・ママイ  フレデリの母
          ビベット     許嫁 ルノーばあさんの孫娘
          ルノーばあさん  バルタザールの若き日の愛人
          お人よし     フレデリの弟、白痴
        (アルルの女は劇中には登場しない構成になっている)

あらすじ   村の旧家の若主人フレデリ青年は、母とバルタザールと白痴の弟の
       四人暮らし。ある日、街で美しい「アルルの女」と出会い、激しい
       恋に陥り結婚しようとするが、母は女の過去が不純として純心なビ
       ベットと結婚させようとする。
       女を諦めたフレデリとビベットの婚約が行われる聖エロワ祭の日、
       ビベットの祖母でありバルタザールのかつての愛人、ルノーばあさ
       んが数十年ぶりに訪れる。
       婚礼の前夜、「アルルの女」を忘れられないフレデリは中庭に身を
       投げて頭を砕いてしまう。その衝撃に白痴の弟は正気になり、泣き
       叫ぶ母にすがり寄る。
       「あれをごらん。恋で死ぬ男もいる!」というバルタザールの言葉で
       幕は降りる。